100年前の大島紬 その3

とにかく、そのままでは使い物に、なりません。でも、どうしても使いたい。

それだけ魅力が、あるのです。

いぶし銀の派手さがあるのです。


【わかるかな? わかんねえだろうな!】

昔 こんな漫談家のギャグが、ありましたね。


色合いにしても、今には絶対に無い色合いです。泥染めと言って泥で染めるんです。

今風の科学染料では絶対に、出せない自然の深みのある色なんです。

柄にしても、昔の大島の柄、龍郷柄です。

ほんまもんの大島紬 ですよ。


まあ、大島紬の良さがわかるのは年取ってからですね。私自身、若い時には馬鹿にしてましたから。

こんな汚い色 こんなダサい柄なんて。

ガキンチョでした。


続く。